歯を失ったまま放置するリスクとは?
歯を失ったままにしておくと、見た目やかみ合わせだけでなく、全身の健康にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
失った歯をそのままにしておくと、徐々に歯並びが悪くなります。
歯列に隙間ができると、歯がその空間を埋めるように移動するためです。
歯並びが乱れると、かみ合わせも同時に悪くなり、そしゃく効率が低下します。
この影響は顎の関節にまで及び、顎関節症を引き起こす可能性もあります。
歯を失うと歯並びが崩れ、歯列全体の歯間距離が広がりやすくなります。
これは、各歯が欠損部分を埋めようと少しずつ移動するためです。
その結果、歯と歯の間に食べ物や汚れが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病にかかるリスクが高まります。
かみ合わせが悪化すると、顔のバランスが崩れます。
正面から見ると左右の非対称が目立ちますが、これにとどまらず全身に影響が及びます。
その結果、頭痛や慢性的な疲労感といった症状に悩まされることがあります。
これは専門的に「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれ、歯の喪失がその一因となることがあります。
すべての不定愁訴が歯の喪失に起因するわけではありませんが、原因の一つとして知っておくことが重要です。
歯を失ったままにしておくことは、単に見た目の問題にとどまらず、かみ合わせや口腔内の健康、さらには全身のバランスにも悪影響を及ぼす可能性があります。歯の失ってしまったら放置せず、適切な治療を受けることが、全身の健康維持にとって非常に重要です。